・裏千家は薄茶をよく泡立てる。表千家、武者小路千家では泡をあまり立てない。
・裏千家の茶筅は白竹のものである。表千家では煤竹を、武者小路千家では胡麻竹(染み竹)を用いる。
・菓子器は裏千家が蓋なしのいわゆる鉢、表千家と武者小路千家は蓋付きのすなわち喰籠(ジキロ)を使う。
・近年の話だが道具の箱の紐色が裏は深い緑、表が黄、武者小路が茶と紺である。
・女性の袱紗(ふくさ)は表千家は朱無地だが裏千家は赤または朱無地のどちらか、男性は紫無地が主流である。
床の間に掛けて鑑賞する、いわゆる掛け軸。
軸の役割は大きく、茶会のテーマ、亭主の姿勢などをあらわしています。
軸には文字飲み書かれたもの、絵画が描かれているもの、文字と絵画の両方が書かれたものがあります。
文字と絵画の両方が書かれたものを『画賛』といい、茶人が書いたものがよろこばれます。
香をいれる小さな器。
香は風炉や炉で焚き、香りを楽み、 部屋に清浄感をいきわたらせます。
花入れには唐銅・焼物・竹など、種類もいろいろあります。
最も位の高いのが金属製のものと中国製陶磁器です。次に日本製の釉薬のかかった陶磁器。
続いて釉薬のかかっていない陶磁器や竹製のものとなります。
お湯を沸かす道具。
特別な道具でありそれを表す言葉に「釜ひとつあれば茶の湯はなるものをよろづの道具をもつは愚かな」があります。
茶会をすることを「釜を掛ける」と言う場合があります。
釜は全て日本製で、福岡県の芦屋、栃木県の佐野、京都などが有名な産地です。
抹茶を入れて茶席に出すための器。
濃茶には茶入を、薄茶には塗り物の薄茶器を使います。
抹茶を茶入や棗から茶碗にすくいだすもの。
主に竹で作られ、象牙、梅、松、桜なども使われます。
茶道具の中でも重んじられている道具のひとつで、竹の筒に納められて銘が付くことが多く、
茶人が自身で削るので、その茶人の好みや人柄まで表れてきます。
唐物茶碗:中国
高麗茶碗:朝鮮半島
和物茶碗:日本
というように産地により大別され、、そこからさらに細かく分類されていきます。濃茶用には文様のない茶碗。
薄茶用には文様などがある茶碗。姿、色合い等を楽しむのもお茶の醍醐味と言えるかもしれません。
釜のそばに置き、茶席で必要な水を入れておく器。
金属、陶磁器、木、漆器、ガラスと素材も豊富で、産地も中国、朝鮮半島、日本、東南アジアの国や ヨーロッパ産のものもあります。
釜の蓋を置く台に使ったり、柄杓をひくときに使います。
唐銅、陶磁器、 竹等があり、竹製のものは炉用と風炉用で区別します。
茶碗を清めた湯や水を入れるもの。
また『こぼし』とも言います。
唐銅、砂張、 陶磁器、木地物などがあります。
釜や水指から湯水をくむためのもの。
竹製で、風炉用は小型で切止は身を斜めに切ってあります。
炉用は大きく、切止は皮目を斜めに切ってあります。
抹茶を点てるための竹製の道具。裏千家では白竹を用います。
会や流派によって、竹の種類や形状が違います。
お点前をするとき、茶杓や茶器を清め使います。
塩瀬という布で作り、男子が紫、女子は赤が基本です。
亭主側が帛紗をつけます。
お茶を出すときや、拝見する道具をのせるもの。
金襴、緞子、間道など模様のあるものを使います。
炭を入れ席中に持ち出す入れ物。
風炉用は小さく深いものを、炉用は大きく浅いものを使います。
炭のほか、香合、羽箒、鐶、火箸も一緒に入れて使います。